☆捻挫の治療に加圧!?☆
多くの方が一度は経験があるかと思われる『足首の捻挫』
捻挫などの急性症状の初期の治療のセオリーは
アイシングをして、テーピングなどで固定し
湿布などの消炎鎮痛剤を使用し安静にする
というもの
健康館では・・・
アイシングをして、患部(痛めた部分)以外の関連している箇所
(多くの足首の捻挫の場合は前脛骨筋や腓骨筋など)
を弛緩させ、伸縮性のあるテーピングで半固定し、湿布を貼る
というのが一般的な処置方法です
(初期段階での処置の良し悪しで、治癒の早さと予後にかなりの差が出ます)
前置きはこの辺にして、本題に入ります
昨日のラクビーの練習中に、ひどく捻挫をしてしまったという患者様の治療
2月に出席した『加圧トレーニング学会総会』でも捻挫などの急性症状に
有効と紹介されていたので、ワクワク・ドキドキしながら
『加圧』を用いてみました
結果から申し上げますと・・・
来院時にびっこを引いて歩いていた方が、45分後の帰宅時には
多少の痛みを感じているものの、ほぼ普通の歩き方で帰られました
どんな事をしたかと言うと・・・
先ずは炎症を抑えるために『アイシング』をしながら
前脛骨筋・腓骨筋などの下腿の筋肉を弛め
その後、患側に加圧ベルトを装着し適性圧を導き出して
加圧⇒除圧⇒加圧⇒除圧を繰り返し、痛みが減少したところで
加圧をした状態で
指の曲げ伸ばし⇒足首の屈曲⇒足首の伸展(痛みのレベルを確認しながら)
⇒除圧して1分経過後再度加圧⇒加圧をした状態で歩行
この行程を2回繰り返しました
この歩行時には、ほとんど痛みを感じず普通に体重をかけれると
ご本人もビックリしていました
その後、テーピング&湿布をして終了
なぜ、こんなに劇的に変化が起こったのでしょう?
整形外科医であり、加圧トレーナーでもある先生によると
どうやら、加圧をすると脳内モルヒネのような物が分泌される
また、何らかの作用により炎症物質が抑制されるのではないかとのこと・・・
まだ科学的に証明されるまでに至ってないのですが
少しづつ手掛かりは見えてきているようなので、今後の研究に期待しましょう
足首の捻挫は『そのうち治る』と楽観視する方が多いですが
きちんと治療をしないと後に厄介な事になるケースが非常に多いです
捻挫をしたら先ずは『10分間アイシング』
その後『適切な処置・治療』をして下さいネ~
21世紀健康館 ろく