☆世界が変わったのか?それとも、あなたが変わったのか?☆
最近読んでいる本の中に・・・
ある年の夏、私は、内視鏡検査を受けるために
検査前日の夕方から当日の午前まで絶食をした
絶食と一口に言うが、実際は検査のための薬を飲み
トイレに駆け込んでは出てくることを繰り返す、ひどくつらい試練だった
一晩中、トイレに何十回も出入りしたした私は、ほとんど脱力状態で
ソファーに横たわったまま、することも無くテレビのチャンネルを変えていた
その時、実に面白い事実を発見した
テレビドラマには、食事のシーンが非常にたくさん出てくるということだ
そうでなくともお腹が減ってしょうがない状態で観る食事のシーンは
それこそ拷問だった
その上、泣きっ面に蜂のごとく、その日の晩に観たドラマでは
韓国、中華、和食、洋食を食べるシーンが
それぞれ一回ずつ登場する始末だった
何かを食べたいという誘惑に耐え、ようやく目を閉じた私は
検査当日の朝、病院にいく道で、また一つ驚かざるを得なかった
『一体なぜ、通りにはこんなにも飲食店が多いのだろうか』
本当に一日の間に飲食店がこんなにも増えたのだろうか
もちろんそうでない
一日で飲食店が増えたわけでも
私が観たその日のドラマだけ食事のシーンが多かったわけでもなかった
実は私のお腹が空いていたから
世界のすべてを『食べ物』というフレームで見ていたのだった
だから以前には意識せず観ていたドラマの食事シーンや
通りの飲食店が、強烈に私の目に入ってきたのだ
つまり、世界は昨日となんら変わりなかったが
世界を見るフレームが変わったのだ
にもかかわらず、私が世界が変わったかのように錯覚した
皆さんも同じよな経験をしたことありませんか?
21世紀健康館 ろく