内を感じること
ふと空いた時間に美術館に立ち寄ってみました
たまたまやっていた茶碗の世界は、わたしにとって無縁・・・
安土桃山時代から江戸、明治、大正、昭和と時代ごとに展示されていたのですが、
時代ごとに雰囲気や色遣いなどが違うのにはなんとなく気がついたくらいで、
良さは正直よく分かりません
ただ、その背景や想いというのが綴られていたり、ボーッと茶碗を見つめているだけで、
ジワッとこみあげてくる感覚はとても不思議・・・
どれにでもというわけではなく、特定のものなんですよね
気になった文がふたつ・・・
『創造は、作法や思想といった制限から生まれるもので、自由奔放からは生まれない』
『創造され、やがて伝統・文化となり、模倣が生まれ、そこから変化・変容がもたらされる』
茶碗に映し出されるものは、人の心なのかもしれないですね
茶道と呼ばれるように「道」として極めて初めて分かることもあり、
現代の作法も伝統も無視のお茶会もそれはそれでいいのでしょうが、
もっと深めていく機会をいつか持ちたいですね
やはり、過去があっての現在。
今から振り返るから、そう意味がつくのであって、
その時その瞬間は矛盾であったり、思考錯誤であったりと必死だったことは間違いない・・・
そして、茶碗も人も、外に影響するは内。
勇ましさや波乱の時代は、どっしりずっしりとした色も地のままのものが多く、
穏やかになった時代には、華奢なものや可愛らしいもの、
色も白っぽく絵が繊細に描かれているものになり・・・
内を感じる時間にあえて時間を取ること、意外と出来ていない方が多い現代なのですが、
とても必要なことですね私も色んな意味で実感中
2011年も残り2ヵ月、いい機会ですから、皆様にもぜひオススメします
スッキリしますから
ヴィロード すぎ