☆『慢性痛』『凝り』の原因は!?☆
前回は慢性の痛みとは
改善してもおかしくない時期に、まだ痛みが残っている状態と書きました
痛みには
①組織の修復を促進させる作用
②痛みを出して動かないように警告している役割
がありますが、組織の修復が完了すれば痛みもなくなるはずですよね?
なぜ、組織が修復が完了したのに痛みが残るのでしょうか?
それには『反射』という体のメカニズムが関与しているようです
『反射』は慢性の痛みだけでなく『凝り』とも深い関係にあるみたいです
人の体には
意識をしなくても体が勝手に反応してしまう生理現象がいくつかあります
例えば膝蓋腱反射
そう、膝の皿の下の腱の部分を叩くと、足がピクッと持ち上がるってやつです
このような現象を一般に反射と言いいます
その他にも、熱い物に触わってしまったり、ドアに手を挟んでしまった時などに
瞬間的に手を引っ込めるような動作
これも逃避行動と言われる反射の一種で
身の危険を守るために必要不可欠な反応なのです
この反射というのは、頭で考えて行ってはいません
体が勝手に反応してしまうのです
すなわち反射が起きたら筋肉は縮む
ただそれだけのいたってシンプルなシステムです
これは一刻も早く動く必要性があり
一瞬の対処が必要な時に、考えて行動していたら手遅れなので
脳を介さずにこのような機序が働くとされています
また反射の場合には、神経情報の伝わり方が
通常とは異なったルートで筋肉を収縮させています
通常、痛みの情報は脊髄を通って脳に伝わります
上の図のⓐの感覚神経は脳に向かって矢印が伸びています
しかし下の図の反射が起こる場合は、情報はすぐ脊髄内で折り返され
感覚神経ⓐからⓑの運動神経に最短ルートで伝わって筋肉を収縮させます
これは体にとって必要な反応で、非常に良くできたメカニズムなのですが
実はこのメカニズムが原因で
慢性の凝りや痛みを引き起こしている可能性もあるみたいです
反射は意識でコントロールできません
だから、反射によってもたらされた慢性の凝りや痛みは
非常に厄介で改善しにくいことが多いのです
加圧トレーニングインストラクター ろく