腰痛とストレス
先日の日曜日に、大阪まであるセミナーに行って参りました。もちろん内容は治療に関するものですが。
テクニックを学ぶのではなく、人の体の基本的な生理学やら神経学を学ぶもの。なんで今更生理学やら神経学を習うのか?
それは、自分のしている治療に一貫性をもたせるため。なんで治るのか?どうしてそのテクニックを選択するのか?ということに一貫性がなければ、経験値だけからくる自分の勘による治療でしかなくなってしまうから。もちろん、勘はある意味大事ですけどね(*^_^*) もっともっと勉強しなくては~。
さて今日の本題はこれから(*^_^*)
このセミナーの中でこんなお話を紹介されました。
それは、ストレスと腰痛の関係性について。
以下は、非常に優秀な実験内容である。
それは、ある被験者達に数キロの段ボール箱を下から持ち上げ、左右に用意してある台に左右交互に置いていく作業をしてもらい腰にどれくらいの圧力がかかるかというもの。
そこで、①普通に持ち上げ、左右交互に置く作業と②段ボールに数ケタの数字を書いておき、その横並びの数字の真ん中の隣り合う2つの数字を足して奇数の場合は左へ、偶数の場合は右へ置くようにしてもらう2パターンを試みた。
①も②も段ボールの重さに変わりはありませんし、動作自体に全く変わりはありません。
結果は・・・
①より②の方が、腰にかかる圧が70㎏も増えた
そして、腰につけていた筋電図の波形を見ると明らかに②のほうが大きく波形が動いていた。
全く同じ動作をしていても、脳になんらかのストレスをかけるだけで筋肉や椎間板にかかる負担が明らかに増えるということです。
いや、何か考え事をしているだけでも身体に対する負担度は増すという実験結果ですね。
興味深い・・・
デスクワークで身体を動かしていないのに、とんでもないぎっくり腰を起こす方はたくさんみえます。
なんにもしていないのに、立てなくなってしまう方もいます。
人間の体はそんなにヤワにはできていませんから、大抵そんな場合は脳が絡んでいます。もっと言うと自律神経が絡んでいます。
そんな神経系に対するアプローチもいつか出来るように勉強していきたいと思います。
21世紀健康館 竹中