睡眠
~眠ろうとする時、体は自分で体温を下げている~
深部体温と皮膚温の動き、そして眠りやすさの段階を同時に測定すると、
深部体温(体の内部の温度)が低いほど、また皮膚の温度(体の表面の温度)が高いほど、
その直後の眠りやすさが強くなるそうです。
つまり実際に眠りにつく前に、皮膚から熱を放散させ、体の内部の温度を下げることで
眠りを引き起こしやすくしていると考えられます。
眠い時、赤ちゃんの手が暖かくなるのもこういう事だったんですね!
人間の脳は、他の動物と比べて、高い機能をもっており、昼間は脳をフルに使って生活しています。
そこで疲れた脳がオーバーヒートしないように、熟睡中に脳の温度を下げて休ませ、脳の疲労を回復させる必要があるのです。
睡眠中の環境温度によって睡眠の量や質が変わることが、いろいろな実験を通じてわかってきました。
・電気毛布で加熱したままの状態で眠ると、夜中に目覚めることが多くなります。電気毛布が必要な人は、タイマーで加熱を切るか、最弱レベルに切り替わるようにすると、眠りが深くなります。
・部屋の暖房が強すぎる場合も、体の内部の温度が低くなりにくいので眠りが浅くなります。寝てから少し室内の温度を低くすると、深い眠りが得やすくなります。
・頭を冷やしても、環境温度を下げたのと同じ効果が得られますよ!
・寝る前にぬるめのお風呂に入ったり、足湯を使ったりして軽く暖めると、
眠りに入るまでの時間が短かくなり、深い眠りを得やすくなります。
温かくした後には、末梢血管が拡張し、手足の表面からの熱放散が増え、体の内部の温度が低下しやすくなるためと考えられます。しっかり暖まってしまうと深部体温が上がってしまいますのでご注意ください。
・夕方の運動も、皮膚からの熱放散を増やすので、うまく眠るのに効果的です。
秋の夜長、ついつい夜更かししがちですが、睡眠は大切ですから是非上記内容を参考に
ぐっすりと質の高い睡眠で健康に!
21世紀健康館 高橋