☆東大病院 松平先生も提唱!『腰痛の時こそ動かそう!』☆
2017/12/02
突然ですが、問題です
次の3つのうちどれが最も早く腰痛から回復すると思いますか
2日間、トイレ以外はベッドで安静
腰を前、横、後ろの各方向にゆっくり動かす運動を理学療法士が指導
正解はです
フィンランドで、腰痛を発症した人を上記3つの群に分けた研究の結果
群の患者さんたちの予後は、腰痛があまり持続せず
仕事への支障、欠勤日数がもっとも少なくて済んだそうです
8月に入ってから『ぎっくり腰』で来院される方が多かったので
東京大学医学部付属病院の松平浩先生が
NHKスペシャル『腰痛・治療革命』
で提唱している方法を紹介しま~す
【ぎっくり腰になっても動かそう】
これは、ぎっくり腰になって
健康館に来院される皆さんにもお話ししていることですが
ぎっくり腰になっても動いた方がいい理由を
松平先生が分かりやすく説明されています
松平先生の治療法は、腰痛の時こそ
『積極的に動かす』『恐怖心をコントロールする』ことが
今までの医療機関での一般的な考え方とは異なります
まず、ぎっくり腰といえば真っ先に『安静』と思い込まれていますが
僕たちのような手技療法や運動療法を施す者の間だけでなく
最新の医学界でも痛みがあっても
『できるだけ動くこと』『活動的に過ごすこと』が
大切と言われ始めているのですね
『できるだけ動く』『活動的に過ごす』といっても
腰をさらに痛めるような過度な運動をするということではなく
日常生活をなるべく普段通りに正しい動き方で動くということです
なぜ、多くの人が慢性的に腰の痛みを抱えてしまうのか
また、ぎっくり腰はなぜ長引くのか
それは痛みを『脳』で感じているからだと松平先生も説明しています
ちなみに、健康館での『ぎっくり腰』の患者様への施術は
①患部へのアイシング
ぎっくり腰は、言い換えれば腰の捻挫です
筋繊維や筋膜などの損傷による炎症を出来るだけ抑えるために
10~15分程患部にアイシングをします
②松平先生の言う『恐怖回避思考』により
患部をかばって動く、又は安静にしすぎることで
過度に硬くなった部分を緩和させる
痛みから逃れたり、また痛くなったらどうしよう
といった恐怖心により不自然な動き方になるのは仕方がありませんが
放っておくと痛みが治るのを遅らせてしまいます
③『恐怖回避思考』による
患部をかばった動き(不良動作)を改善するための
簡単なストレッチや体操などの指導
痛みから逃れたり、また痛くなったらどうしよう
と言った恐怖心による不自然な動きを繰り返すことで
本来の正しい動き方が出来なくなってしまい
いつまでも痛みがひかないということになりますので
なるべく早く本来の動きに戻すためのストレッチや体操などをご自宅でも行って頂き
『腰痛脳のリハビリ』を行います
④必要に応じてテーピング
をベースに行い、早期回復を目指します
いかがですか
次回も、健康館で慢性の腰痛やぎっくり腰の患者様に
できるだけ『動く』ことを勧める理由を
松平先生の提唱する治療法と併せててご紹介します
お楽しみに~
21世紀健康館 ろく