案外多い圧迫骨折
2020/09/03
年配の方に多い圧迫骨折。最近でもしばらくぶりに来院された患者様、
聞けば腰椎の圧迫骨折だったとのこと。しりもちをついて、痛みが引かなくておかしいなと思い
2週間後に整形で診断されたそうです。
脊椎圧迫骨折とは、簡単に言ってしまえば
背骨の前方が潰れてしまうこと。よくあるのは転倒によるものです。
特に、しりもちをつくように転倒することで、背骨に縦方向の力が加わることで骨が潰れてしまうのです。
前方が潰れるために、楔状に変形することが多いです。
脊椎圧迫骨折の好発部位は、T12(12番目の胸椎)からL1(1番目の腰椎)という、
いわゆる胸腰椎移行部が最も多い傾向にあります。なぜこの部分で圧迫骨折が多いのか。
胸椎は、前方に胸骨・肋骨が存在することで、胸郭による骨での支持があります。
腰椎の前方には骨による支持はありません。しかし、腹横筋を中心とする腹筋群や、
後方の多裂筋といった固定筋が働くことで、それを補う構造となっています。
胸椎は回旋可動域に優れていますが、腰椎は回旋可動域に乏しい形状にあります。
これらのことから、胸腰椎移行部では、胸椎と腰椎という2つの機能・構造の違いによる
力学的ストレスが加わりやすいと言えます。知り合いの40代の男性でもなかなか腰痛が治らないので
医者に行ったところ圧迫骨折していたそうです。安易に自己判断せず、
まずは医療機関に行く事も必要ではないでしょうか
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