背骨のカーブの意味
2020/05/28
背骨は一番下の仙骨の上に24個の脊椎(頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個)でできています。
背骨は横から見るとS字状で、頚椎では「前弯」、胸椎では「後弯」、腰椎では「前弯」しており
これを生理的弯曲といいます。
人は生まれたときには背骨のこの生理的弯曲はなく
背骨全体がC字状に丸まっています。生後3~4ヶ月ぐらいで頚椎の前弯ができることで
重力に逆らって頭を安定させるようになり、いわゆる「首が据わる」状態が完成します。
次に生後8か月~1歳ぐらいで腰椎の前弯ができていくことで立ったり、
歩き始めたりできるようになります。この弯曲の役割は身体を「支持」することです。
この弯曲のバランスが崩れた状態がストレートネックや円背。
ストレートネックとは頭部が前方に突出し、頚椎の前弯がなくなり真っすぐになった状態をいいます。
頭の重さは5-6㎏あり、ストレートネックになるとこの頭の重さを骨で支えるのが難しくなるため
首の筋肉がその分頑張って支えなくてはいけません。その結果、首や肩のこり、痛みなどが出てきます。
酷いと頭痛やめまい、手の痺れなどの症状も出てしまう人もいます。
また顎が前に出るため顎関節症にもなりやすいです。
円背とは胸椎の生理的後弯より、後弯が強くなった状態、つまり背中の丸まりが増加した状態をいいます。
最近では若い人でもスマホなどの普及に伴い増えてきていると考えられます。
そして背中が丸くなることで胸椎の動きが制限され呼吸がしにくくなり、内臓は圧迫され下垂し
血流が悪くなり腸の機能が低下、便秘などの原因にもなります。
ストレートネックや円背になりやすい人の特徴として
・デスクワークが多い
・長時間車の運転をする
・スマホをよく使う
・高い枕で寝る
などなど。思い当たる方は生活習慣にぜひ気を付けてくださいね
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