☆『忙しくて首が回らない』という方へ☆
『忙しくて首が回らない』と言われる方が沢山います。
忙しい時間が続くと自律神経が高ぶりっぱなし(※1 交感神経優位)になり、呼吸が浅くなり、首周りの筋肉が硬くなりやすいため本当に首が回りにくくなってしまいます。
【※1 交感神経】 副交感神経とともに自律神経系を構成する末梢神経。内臓諸器官に分布し,意志とは関係なしに,副交感神経に拮抗して内臓の働きをコントロールしている。交感神経はほとんどすべての血管を収縮させて血圧を上昇させる。また副腎髄質でアドレナリンの分泌を促す。全身的にみれば,瞳孔を散大し,心臓血管系を促進し,消化器系や泌尿器系を抑制して,身体活動に都合のよい状態をつくる。このため俗に「昼の神経」などと呼ばれることもある。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より)
この状態を放っておくと、頭痛や手のシビレ、めまいのような症状などを引き起こすことがあります。
首は、5~7kgほどある頭を支えているため、筋肉構造上硬くなりやすく、簡単に緩んでくれません。
首や肩の筋肉にマッサージやストレッチを施すと一時的に緩んで楽になるけど、しばらくたつとまた硬くなって辛くなるという方が多いと思います。
そんな方にお勧めなのが『お腹の筋肉緩める』ことです。特に『横隔膜』や『大腰筋』という体幹のインナーマッスルが位置する『みぞおち』の辺りを緩めるのが効果的です。
『えっ!? みぞおち!?』 と思われる方も多いでしょうが、実は、首とみぞおちには深い関係があります。
人は5~7kgもある重たい頭を『頸椎』と呼ばれる7つの骨で支えています。
しかし、頸椎は小さい骨の集まりで、不安定な構造をしています。そんな頸椎をサポートして頭を支えている筋肉が『頚長筋』と言われるインナーマッスルです。
この筋肉は頸椎の骨の前面に位置する筋肉で、首を支えるのに大きな働きをしていて、みぞおちに位置する『横隔膜』や『大腰筋』という体幹のインナーマッスルに『筋膜』でつながっています。
みぞおちが硬くなると『横隔膜』や『大腰筋』も働きにくくなり、同時に首を支えている『頚長筋』も働きが鈍くなってしまいます。そうなると、首を支えるためのアウターマッスルである『胸鎖乳突筋』や『斜角筋』などが過剰に働かなければならず首周りを固めてしまいます。
みぞおちが硬くなる原因として一番多いのが、姿勢の悪さや身体の使い方が悪いことです。
ですから、姿勢の悪さや身体の使い方を変えないと『首が回らない』状態を繰り返します。マッサージやもみほぐし屋さんで筋肉をほぐしてもらうと一時的に楽になるけど、またすぐに辛くなるのはこのためなんですね
・自分がどんな姿勢なのか分からない
・『良い姿勢』が分からない
・自分の身体の使い方は正しいの? 間違っているの?
・『身体の正しい使い方』が分からない
などという方がほとんどだと思います。
健康館では、整体やストレッチ、個別の運動指導などを用いて、解剖学・運動学・機能解剖学などの観点から客観的に分析・評価して、姿勢や身体の使い方の改善のお手伝いもしています
ご自身の身体が長く快適に使えるようにするために、そして、いつまでも若々しくいるためにも、姿勢の悪さや身体の使い方を改善してくださいね~