☆水は一日どれくらい飲めばいいの? 水を摂取する必要性は?☆
2021/05/05
ご存知の方も多いと思いますが、成人の体の55~60%は水分が占めています。
特に、脳や腸、腎臓、肝臓などの臓器や、筋肉などの組織中の水分含有率はナント80%にもなります。
水の主な働きは物質の溶解、物質の運搬、体温調節です。
【物質の溶解】
食事の中に含まれる栄養素は吸収しやすい形に分解され、水に溶けた状態で代謝が行われます。
【物質の運搬】
水分を含む血液やリンパ液は体内の物質を細胞まで運びます。
また不要になった老廃物も尿から排泄されます。
【体温調節】
水は、温まりにくく冷めにくい性質があります。
水は温度の変化が少ないので、体温を一定に保つことに役立っています。
【一日の摂取量の基準】
欧米の研究によると水の必要摂取量の目安は生活活動レベルが低い集団で 1日2.3ℓから2.5 ℓ程度で、生活活動レベルが高い集団で1日3.3ℓから3.5 ℓ程度と推定されています 。
また、水の摂取源は、欧米諸国では食物由来がおよそ20%から30%、残りが飲物で70%から80%であることから、水分補給として1日1.5ℓ~2ℓの水を飲むべきであるとされています。
【水を飲まないとどうなるか?】
人の体は食べ物がなくても、水さえあれば1ヶ月近く生きることができるそうです。
しかし、水が1滴も飲めないと、2~3日で生命維持が困難となるそうです。
体内の水分が1%の損失で、のどの渇き、2%の損失ではめまいや吐き気、食欲減退などが現れます。
そして10~12%の損失では筋けいれん、失神、20%の損失では生命の危機になり、死に至ってしまいます。
体の水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスクの要因にもなります。
【水の健康効果】
■痩せ体質をつくる
常温の水を飲むと、体の中から温まり、代謝がアップします。
また水を飲むことで、筋肉にしっかりと血液が送り込まれ、効率よく筋肉量が増やせます。
筋肉量が増えると基礎代謝量も増え、痩せ体質になります。
■血液をサラサラにする
血液がドロドロしている状態は脂肪などが血液中に大量に存在し、スムーズに流れない状態です。
血液は酸素を運搬しているので、血液の流れが悪くなると細胞に酸素が届きにくくなり、免疫力の低下、脳や内臓の機能の低下などを引き起こします。
脳梗塞や心筋梗塞をも引き起こしやすくなります。
水を飲むとトイレに行く回数が増えるので老廃物が排泄され、血液もサラサラになります。
■食べ過ぎない(食事量をコントロールできる)
食事をしながら水分を取り入れるので、食べるペースがゆっくりになり、満腹感も得られるので、食べ過ぎを防げます。
早食いは満腹感を感じにくいため、食べる量が多くなってしまいます。
■肌に潤いを保つ
肌は表面から水分を補給しても中まで届きません。
肌の中まで水分を補うためには水を飲むことです。
またシミやしわ、くすみなども水を補うことで細胞の中の老廃物や毒素が排出され、細胞に必要な栄養素が補えるので古い細胞から新しい細胞へと変わり、肌の新陳代謝が改善されます。
水は、人間の身体にとってとても大切な働きをしています。
毎日摂るものであり、身体を構成するものですから、極力質の良いものを摂るようにしてくださいね
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