身体のバランスの悪さが不調の原因
身体のバランスと聞くと、ウエストがくびれているか、
手足が長いか、顔がちっちゃいか、など体型などの
外見のバランスをイメージされる方が多いと思います。
見た目のバランスも大事なのですが、
今回注目したいのは身体の動き(機能)のバランスです。
何気なく行なっている運動をはじめとする身体の動き。
例えば、肘を曲げたり伸ばしたりということも、
当たり前のようにしていますが、関節が勝手に動いているわけではありません。
骨が動かしているわけでもありません。
関節、骨はあくまでも受け身。動かされている側になります。
身体の動きは筋肉が働くことで起こります!
関節を動かすとき、主に動いている筋肉を“主動作筋”と呼びます。
肘を曲げる時でいうと、上腕二頭筋という筋肉です。
ポコッと力こぶができる、その筋肉です。
それに対して、曲げる動きと反対の動き、この場合は伸ばす動きを
する筋肉を“拮抗筋”と言います。
肘を曲げる時には、うでのふりそでと呼ばれる部分、
上腕三頭筋がそれにあたりますが、ここが緩んで伸びることで
肘がしっかりと曲がります。
腕を伸ばすときは、曲げる時の主動作筋と拮抗筋が反対になります。
つまり、主動作筋が収縮するときに、拮抗筋が弛緩することで
“曲げる”という動きがスムーズに行われ、
主動作筋が弛緩するときに、拮抗筋が収縮することで
“伸ばす、伸びる”という動きがスムーズに行われます。
そして、この主動作筋と拮抗筋のバランスが崩れてしまうことで
動きがスムーズにとれなくなってしまったり、
余分な負荷をかけることになってしまったりして、
痛みや不調の原因になってしまっているケースが多々あるのです。
肩こりや腰痛、股関節の違和感もそのいい例かもしれません。
これは揉んだり、押したりしても改善されません。
拮抗筋のバランスをとってあげるようなことが必要となります。
ということで、身体の動きのバランスにも注目してみると
今ある不調や痛みの原因がわかり、さらに快適になるのではないかなと思います。