お茶やコーヒーでは水分補給にならない
『お茶やコーヒーを飲んでるから水分補給は十分です』
これ、ちょっと待った!!なのです。
実はお茶やコーヒーでは水分補給になりません。
お茶やコーヒーには、カフェインが含まれるのですが、
カフェインが体内に入ることで交感神経を刺激されます。
その影響で腎臓の血管が拡張、腎臓の血液ろ過量が増加し、
プラス、
摂った水分は、ほぼ尿細管で再吸収されて血液に戻るんですが、
カフェインには、水分の再吸収を抑制する作用もあり、
結果、膀胱に移動する尿の量が増えることになり、
「膀胱内に尿が溜まりやすくなる=おしっこが近くなる」
という現象が発生するわけです。
要するに、
「飲んだコーヒーやお茶の水分が、そのままが尿になった」
わけではなくて、
飲んだコーヒーやお茶に含まれるカフェインが呼び水になって、
膀胱に尿がたまりやすい状態をつくってるわけなんですね。
ちなみに、血液中のカフェイン濃度が低下するまでの間、
この利尿作用による「おしっこが近くなる状態」は続きます。
こうしてどんどん膀胱に尿が溜まり、排泄されていくことで、
血液・体液の中の水分も失われ、同時に、
ビタミンやミネラル、カリウムも体外に出ていってしまいます。
このカフェインの利尿作用により、
・代謝がスムーズに行われない
(必要な水分や栄養素まで排出されてしまうため)
・便秘になりやすい
(大腸内の水分も奪われるため)
・下手すると、脱水症状の恐れも・・・
そんなわけで、
『コーヒーやお茶など、利尿作用のある成分を多量に含む飲料は、
水分補給に適さない』
なので
『水分補給には、お白湯がいい』
というわけです。
もちろん、コーヒーやお茶、それからお酒にも
まったく利点がないわけじゃないです。
ただ「摂り過ぎは禁物」。
できれば、カフェインレスのものを選びたいのです。
麦茶、黒豆茶、杜仲茶、ハーブティー、ルイボスティーなどは
オススメです。
もちろん、白湯もとても良いです。
どうぞお試しくださいませ。