眠れないほど手足が火照ってしまう場合は。。。
『夏に手足が火照って眠れない』というケースがあります。
そもそも人間の体温変化にはリズムがあり、
眠るときは体温が下降し、目覚めるころに上昇します。
その調節のために、眠りに入る際は体内の熱が末端に移動し、
手足の温度が身体の他の部位に比べて相対的に上がります。
そこから外界に熱を逃がすことによって体温を下げているのです。
赤ちゃんや子どもが寝つく前に手足が温かくなるのも、これが原因。
体温が上がっていると勘違いしがちですが、
身体全体でみると体温は下がっています。
このように眠るときに手足が温かく感じられること自体は、
いたって正常な現象ですが、
「眠れないほど手足がほてる」という場合には、
別の原因が考えられます。
それは、「自律神経の乱れ」。
昼間、クーラーなどの冷たい空気を浴び続けていると、
身体を冷やしすぎたことによって、
外気の暑さとの急激な気温の変化に身体がついていけなくなり、
自律神経のバランスが崩れてしまいます。
すると、活動モードの交感神経から休息モードの副交感神経へ
切り替えがうまく行われず、交感神経が優位のままの状態に。
交感神経には血管を収縮させる作用があるため、
血液の流れが悪化してしまいます。
その結果、手足に血液が停滞して熱が集中し、
ほてった状態になってしまうのです。
逆に血液が行き届かない部分は、冷えを感じてしまいます。
つまり、「ほてり」も「冷え」も、
「血行不良」が原因になっているわけですね。
ですから、手足のほてりによる夏の寝苦しさを解消するには、
自律神経のバランスを整えることが重要です。