☆温めた方がいいの?冷やした方がいいの?☆
『温めた方がいいの?それとも冷やした方がいいの?』
日頃から感じる肩や首のコリ、腰痛、運動後の筋肉痛や捻挫、ギックリ腰や寝違え等々…『この場合は、温めた方がいいの?それとも冷やした方がいいの?』と健康館に来院される方々からもよく質問をされます。
確かに、悩むところですよね~
今回は、『温める』『冷やす』についてご紹介します
【温めるべきタイミングと冷やすべきタイミング】
最も一般的な概念としては、『炎症があるときは冷やす。それ以外は温める』です。
炎症とは
□熱を持つ(熱感)
□痛みがある(疼痛)
□赤くなる(発赤)
□腫れる(腫脹)
の4つの徴候を指します。
ぶつけた所が『腫れている』『内出血している』、傷口からバイ菌が入って『熱感がある』、足を挫いて『強い痛みと腫れがある』などは、今現在、その箇所に炎症があるのかどうかの1つの目安ですので、氷水やアイスノンなどで冷やしていきます。
『温める』のと『冷やす』の違いをシンプルに言うと『血流を促進したい』のか、『血流を抑制したい』のかの違いです。
□温める=血流を促進
□冷やす=血流を抑制
人間の身体は、血液の流れによって酸素や栄養、エネルギー源の運搬と、老廃物の回収が行われていますので、血液の流れが良いほど身体の隅々まで酸素や栄養、エネルギー源が送られて健康的になっていきます。
したがって、疲労が溜まっている時や、筋肉が強張っている時は、基本的に温めた方が良いとされています。
【具体例】
■肩コリ
■慢性的な腰痛
■長時間のデスクワークや、車の運転の後のこわばり
など
鈍痛・コリ・重たい感じ・ドーンとした感じ・叩きたくなるような感じ etc…
逆に、冷やした方がいいのは、その部位の血流を抑えたい時です。
例えば、足をぶつけて『内出血』して『腫れ』ている時に、そこに大量の血液を送り込むとどうなるか想像してください。内出血がさらに悪化して、皮下組織の内部で『うっ血』してしまうことが想像できます。
この場合はアイシングをして血管を収縮させ、必要最低限の血流量に抑えるのが良いとされています。
【具体例】
■打撲
■捻挫
■ギックリ腰
■脈を打つような頭痛(偏頭痛)
など
鋭い痛み・ズキズキ・脈を打つような感じ、キリキリ・刺すような痛み・ズキッ etc…
【効果的な温め方】
最近は、電子レンジで温めて使える家庭用のホットパックもありますが、やはり手軽にできる方法は『入浴』です。
40℃程度のぬるめのお湯に、20分程浸かることで、身体の深部の体温を上げることができます。
43℃以上の熱いお湯に浸かると
□入浴時間が短くなり、深部の体温が上がらない
□皮膚温度が急に上がることで、入浴後の発汗が激しくなり、湯冷めを起こしやすい
と言われています。
サウナなどでも体温は上がりますが、液体(お湯)の方が熱伝導が優れているので、やはり入浴が効果的と言えます。
【効果的な冷やし方】
最もシンプルなのは『アイシング』です
氷を入れたバケツに足を浸けたり、氷嚢やアイスパックを身体に当てて固定します。
アイシングをすると
①冷たさを感じる
②痛みが出る
③逆に温かく感じる
④ピリピリとした感覚がある
⑤何も感じなくなる
という5段階を経ります。時間にして15~20分程度で、⑤まで続けるのが大切とされています。
特に、アイシングに慣れていないと②で止めてしまいがちですが、筋肉が締まり、痛みを感じるのは一過性のものなので、最低でも③の『温かく感じる』まで行ってください。
30分以上のアイシングは『凍傷』になる恐れがありますのでNGです
ざっくり分けると
□鈍い痛み・慢性的な症状=温める
□鋭い痛み・急性症状=冷やす
と考えてください。
どちらにしてよいか迷った場合は、お気軽に聞いてくださいね~