☆『ストレッチならではの良いところ』~マッサージやほぐし等との違い~
凝り固まった肩や首、腰などの筋肉を緩めるのに、マッサージやほぐし等は有効な手段ですが、それらにも負けず劣らずストレッチもとても有効な手段です
マッサージやほぐし等とストレッチ、どちらも有効なのですがそれぞれに違った良さがありますので、今回は『ストレッチならではの良いところ』をご紹介します
【マッサージやほぐし等には無いストレッチならではの良さ】
①深層部の筋肉にアプローチできる
筋肉はいくつかの層に分かれていて厚みがあります
人の身体の断面は大体どこを切っても最下層から
①骨
②筋肉(深部)
③筋肉(浅部)
④皮下脂肪
⑤皮膚
となっています。
イメージはこんな感じです↓↓↓
マッサージは圧をかけることにより局所的に筋肉を緩めていきます。
そのため
□皮膚の硬さ
□皮下脂肪の厚さ
□浅部の筋肉のこわばり
などによって、圧が深部に届かない場合があります
皮膚の硬さや脂肪の厚みなどの影響を少なからず受けてしまうのです
ストレッチの場合、関節を動かしていくので『筋肉の深さ』に関わらずアプローチすることが可能になります
②硬い筋肉に対して優先的にアプローチできる
ストレッチでは『筋肉の深さ』に関わらずアプローチすることができます。硬い筋肉と柔らかい筋肉が隣接している場合、ストレッチをするとどちらの筋肉がよく伸ばされるでしょうか
柔らかいゴム紐と硬いゴム紐を同時に伸ばす時をイメージしてみて下さい。
硬いゴム紐が伸びるところまでしか柔らかいゴム紐は伸びることができないことがご理解いただけると思います。筋肉においても層によって硬さが異なる場合、より硬い筋肉の限界値までしか伸ばすことができません。
ということは、ストレッチによって動きの限界幅を広げていくと、より硬い筋肉の柔軟性が向上し、筋肉全体のバランスが取れてきます。
『柔らかい筋肉と硬い筋肉が一緒に伸ばされることで硬い筋肉に優先的にアプローチできる』ことがストレッチならではの良いところです。
③連動する筋肉群に対して広範囲にアプローチできる
筋肉はひとつひとつが単独で働くのではなく、縦列上で同じ深さにある筋肉群が連動しています。この連動性を示すラインを『アナトミートレイン(筋筋膜経線)』といい、主要7ラインから構成されています。
マッサージは局所的なアプローチになるのでひとつひとつの筋肉を個別に狙う必要があるのに対し、ストレッチは連動する筋肉群を一緒に伸ばすことができますので、効率良く筋肉全体をケアできます。
例えば下の写真のような動きは、ふくらはぎ~ももの裏~腰~背中~首のラインが伸ばされます
連動した筋肉群にアプローチできるのに、①深層部の筋肉にアプローチ ②硬い筋肉に対して優先的にアプローチといった要素が入ってくるので効率的にケアすることができるのです
ここまで、ストレッチならではの良いところをご紹介しましたが、『万能なケア方法はない』ということを忘れないでくださいね。
ストレッチは関節を動かすことで、その関節に関連した筋肉を伸ばすので、痛みがあったり、硬すぎて『関節が動かせない』または『関節が動かない』という時はストレッチするのが難しくなります。
無理にストレッチすることで痛めてしまうこともあります。
この場合はマッサージやほぐし、鍼灸などで局所的にアプローチする必要があります。
様々なケアの方法の長所や短所、特徴を知り、上手に使い分けたり、併せて行うことをお勧めします
最近は健康館でも整体とストレッチを併用して今まで以上の変化を感じて頂いている方が続々出ていますよ~