身体が硬くなるのは運動不足と血行不良。
2017/12/18
身体が硬いか柔らかいか、のお話はいつかのブログで書きました。
関節の柔軟性と筋肉の柔軟性の2種類ありますよということでした。
そのうち、筋肉の柔らかさについて、もう少し突っ込んでみたいと思います。
柔軟性には、2種類の意味が存在しています。
それは、①縦断的柔軟性と②横断的柔軟性です。
①縦断的柔軟性
縦断的柔軟性とは、筋肉が筋繊維の走行方向にどれだけ長く伸びるか?を表しています。
つまり、『ストレッチのしやすさ、伸びやすさ』です。
縦断的柔軟性の高さは
●筋肉そのものの長さ
●関節構造
●靭帯のゆるみ
●筋肉のリラックス度合い
等の要素を含んでいます。
「前屈で手のひらが床につく」「背中で手のひら同士が重なる」のは、
対象部位が縦断的に柔らかいとも言えます。
キーワードは『筋肉の長さ』。
筋トレをすると、筋肉が太くなるのと同様に、
ストレッチをすると筋繊維の末端に筋節がついかされ、
少しずつ筋肉は長くなっていきます。
だからこそ、縦断的柔軟性を高めるためには、
『継続的なストレッチ』が必要不可欠になります。
②横断的柔軟性
一方の横断的柔軟性というのは、『筋肉を触ったときの柔らかさ』を表しています。
つまり、筋肉を押したときに、ゴリゴリしているか?プニプニしているか?です。
この横断的柔軟性の低下が俗にいう「筋肉のこわばり(コリ)」です。
皮膚や皮下脂肪、筋膜といった筋肉を取り巻く軟部組織の硬さもここに含まれてきます。
この筋肉のこわばりを解消していくためには、その部位に対して
新鮮な血液(酸素と栄養素(ATP))を送り込んでいく必要があります。
また軟部組織の大部分はコラーゲンと呼ばれるたんぱく質で構成されており、
これらは温度が上がると柔らかくなる性質をもっています。
したがって、横断的柔軟性を高めるには、
『血液の流れがよくなる(筋温度が上がる)ケア』
をしていくことが大切です。
たとえば、“身体は柔らかいはずなのに肩こりがヒドイ”というのは、
「縦断的な柔軟性は高い。でも、横断的柔軟性は低い」状態になります。
このような状態は特に若い女性に多く見られます。
ホルモンの影響で関節構造が緩みやすくなっていたり、
筋肉量が少なかったり、
バレエやダンスの経験者で筋肉そのものが長かったりすると
このような状態に陥ります。
沢山書きましたので、まとめてみます。
身体(筋肉)の柔軟性には
①筋肉がどれくらい伸びるか
②筋肉にどれくらい弾力があるか
という2種類があります。
①のどれくらい伸びるか?については、
継続的なストレッチで筋肉を長くすることにより
伸縮性の高い柔軟な筋肉を作ることができます。
②のどれくらい弾力があるか?については、
血流を上げるようなケア(入浴や適度な運動)で、
筋肉を温め、新鮮な酸素や栄養を届けることによって
弾力のある筋肉を作ることができます。
硬い筋肉、柔軟性の低い身体は、
疲労が蓄積しやすくなったり、疲れが取れにくくなったり、
姿勢が悪くなったり、代謝や血流が悪くなったり、
肩こりや腰痛、むくみなどを招きやすくなったり、
肌がくすんだり、健康とは程遠い身体になってしまいます。
筋肉は何歳からでも変わってくれます。
コツコツとがんばりましょうね。