☆【筋肉痛】~メカニズムと早く治す方法 ①~☆
2017/12/02
誰もが一度は経験があると思われる『筋肉痛』
筋肉痛はなぜ起こるのか
また、筋肉痛を早く治す方法は
そんな質問を受けましたので調べてみました
【筋肉痛とは?】
筋肉痛とは、筋肉に生じる痛み
広い意味では肉離れも筋肉痛に含まれます
一般的には、運動をした数時間後から数日後に発生する筋肉の痛みで
医学的には遅発性筋肉痛と呼ばれます
【筋肉痛の原因】
筋肉痛の原因は
実は医学的な原因がまだはっきりと解明されていません
以前までは筋肉を使い過ぎた後に生じる
疲労物質である乳酸が溜まることによって
痛みが生じるといわれていましたが
最近の研究で有力と言われている筋肉痛の原因は
運動によって傷ついた筋繊維が修復する過程で生じる痛み
であるとされています
【筋肉の構造】
筋肉は筋原線維・筋線維という細い線維があり、それを筋膜が覆っています
その筋膜で覆われた束が集まって筋肉を形成しています
筋肉を、そうめんの束に例えてみます
そうめんの一本一本が筋線維で
束ねているテープが筋束で
それをまとめて入れている袋が筋膜
といった感じだとわかりやすいかと思います
【筋肉痛のメカニズム】
普段使っていない筋肉や
負担をかけすぎた筋肉の筋繊維や周りの組織に損傷が起きます
↓
その損傷した組織を修復しようと
白血球を中心とした血液成分がその箇所に集結してきます
↓
すると炎症が起き
発痛物質といわれる痛みを感じさせる物質が生産され
筋膜を刺激します
↓
それが感覚神経を伝わって脳に痛みとして認識されます
これが筋肉の正体と言われています
まとめると
運動によって損傷を受けた筋繊維が修復する過程で炎症が起き
生産される発痛物質の刺激によって痛みが生じるということです
【2日目に筋肉痛になる理由】
歳をとると2日目あたりに筋肉痛が遅れてやってくるという話を聞きます
筋肉痛は損傷を受けた筋線維が修復する過程で発痛物質を生じ
その刺激によって筋肉痛が生じるとお伝えしました
普段、運動をしていてよく使っている筋肉には
毛細血管が豊富に存在しています
そのため、その筋線維の修復のための血液成分が集まりやすく
早い段階で修復作業が開始されます
しかし、普段あまり使っていない筋肉は
使用している筋肉と比べ毛細血管が少ないため
血液成分が集まるのに時間がかかり、修復作業が遅れて開始されます
これが筋肉痛が遅れてやってくるメカニズムといわれています
次回は、筋肉痛を早く治す方法をお伝えします
21世紀健康館 ろく