☆『すぐに疲れる』『身体をしなやかに動かせない』『じっと座っていられない』子供のためのエクササイズ☆
2017/12/02
最近、小さなお子さんをお持ちの親御さんや
保育園・幼稚園・小学校の先生から
『すぐに疲れたと言う』
『走り方や歩き方、ボールの投げ方などがぎこちない』
『じっと座っていられない』
子供が増えたといったお話をお聞きします
そんな子供にオススメのエクササイズが『ハイハイ運動』です
ハイハイ動作は
一般的に生後8ヶ月を超えると習得していく動作の一つになります
四つん這いの姿勢から手足を交互に出して前に進む移動動作で
トラやライオン、ネコや犬などの四足歩行動物の動きです
私たち人間は
基本的にこのハイハイの動作を習得してから歩行動作の獲得に至ります
しかし、最近はハイハイをあまりしないままつかまり立ちが始まり
歩行動作を獲得する赤ちゃんが増えているそうです
理由は、昔に比べ椅子やソファといった洋式生活が中心となり
つかまり立ちを早くにしてしまう傾向にあるそうです
早い時期に歩き始めるのを見ると
『うちの子凄い!』と嬉しくなるかもしれませんが
実はしっかりとハイハイをする時期を過ごした方が
子供の将来の運動発達においてとても大切になるのだそうです
実際に、小学3年生のお子さんをお持ちのお母さんから
お子さんが『真っ直ぐ歩くことが出来ない』とのご相談を受けた際に
『早い時期から歩き始めませんでしたか?』とお聞きすると
『はい』という回答がありました
【赤ちゃんのときにハイハイをしっかりとさせるべき理由】
中心を捉えて動くことを覚える
ハイハイ動作は手足を左右交互に動かす動作なので
右と左の概念が必要となります
その右と左を認識するためには真ん中がある必要があります
人は、真ん中という基準を認識して
その基準から右や左といった認識を行なっていきます
そのため
ハイハイ動作での左右交互での運動によって中心が形成されていきます
それによって身体の軸の形成までも促してくれる働きがあります
手と足を連動させて動かすことを覚える
ハイハイ動作の前段階の動作としてずり這いというものがあります
ずり這いは、いわばほふく前進のような動きであり
手を主に使っての動作です
そこから、手だけではなく、足、主には股関節とを連動させた動きとなり
ハイハイを習得していきます
私たちが成人になると
手足を連動させた動きはあらゆるスポーツ場面でも見られます
例えば、ボールを投げる動作一つとっても
手と足が連動して動かすことで上手くボールが投げられます
そのため、ボール投げが下手な子供は
手足の連動した動きが上手くできない傾向にあります
その基本となっているのが、実はこのハイハイ動作なのです
リズム感と反復運動を覚える
ハイハイ動作は
赤ちゃんが生まれて初めてリズムよく繰り返し動く動作になります
これは、私たち大人の歩行にも非常に大きな影響を与えます
連続した歩行動作は
一定のリズムを繰り返した動きとなるため
このリズム感と反復動作をこのハイハイの時期にしっかりと覚えておくと
歩行獲得後も長時間歩いても疲れにくい身体になります
反対に
幼児や小学生で少し歩くとすぐ疲れたと言ったり
そもそも歩き方がぎこちないといったことがあります
これはハイハイ獲得時期に
リズム感と反復運動をしっかりと
身体で覚えられていない証拠なのです
【ハイハイ運動が幼児期以降の身体づくりに効果的な理由】
体幹機能が高まる
何と言ってもハイハイ運動をすることで
手足を交互に、しかも常に四肢のどこかのパーツを動かし
バランスを取り続けているため、体幹部分の筋肉が自然と働き
体幹機能を高めてくれます
手足を上手に連動して動かせるようになる
ハイハイ動作は手足を対角線上に使うため
手と足を上手く連動させた身体の使い方を再学習していくことができます
背骨周りの筋肉が柔らかくなる
手足を上手く交互について進んでいくためには
その間にある背骨が柔らかく使えないと
キレイなハイハイ動作にはなりません
そのため
ハイハイ動作を動物のようにしなやかにできるように練習していくことで
背骨の柔軟性が向上し、体幹機能の向上・姿勢の改善へと繋がります
スパイダーマンごっこ、ワニさんごっこ、お馬さんごっこ等
遊びの中にハイハイやずり這いの動きを入れるなどすると効果的ですよ
21世紀健康館 ろく