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☆足首のケガは心臓や呼吸器の障害を引き起こすリスクがアップ!?☆

      2017/12/02

足首のケガ(捻挫や骨折など)をした人は
後に身体障害関節炎
心臓呼吸器系の障害を起こす確率が高い傾向にあることが
米・ボルチモアで開催された
全米アスレチックトレーナー協会(NATA)年次集会で発表されました

全身の中でも足首は二足歩行による強い荷重を常に受け止めています
そのため、足首の捻挫や骨折は、激しいスポーツの最中だけでなく
日常生活でも意外と起こりやすく注意が必要です

約3500人の成人を対象にした調査で
半数以上の1800人強の人が足首にケガをした経験があると回答

更に、現在の健康状態に関する質問をしたところ
『日常生活の活動に”多少”から”完全”な制約ある』と回答した比率は
足首にケガをしたことがある人 46%
足首にケガをしたことがない人 36%
となり
ケガの経験がある人が10%上回ったそうです

このほか
『中度から重度の身体の痛みがある』と回答した比率は
足首にケガをしたことがある人 31%
足首にケガをしたことがない人 24.5%

『足首の関節炎がある』と回答した比率は
足首にケガをしたことがある人 9.4%
足首にケガをしたことがない人 1.8%

いずれも比率が高くなっています

研究の著者で
米ケンタッキー大学リハビリテーション科学部
准教授Phillip Gribble氏は
双方の差は生涯を通してみられ
特に様々な健康問題のリスクが上昇し始める
中年期に顕著になるようだ
との懸念を示しています

更に、足首や捻挫をもっと深刻に捉える必要があるとして
ケガの予防策を強化するとともに
ケガをした後の治療やリハビリを改善して
高い確率で起こる慢性化を減らす必要がある

と述べています

米ノースキャロライナ大学生体工学システムセンター
准教授のTricia Hubbard-Turner氏は
足首にケガをした時の対応を下記のように助言しています

①十分な期間、足首を安静にして回復させる

②治癒の過程では可能なら松葉杖を使い
回復したらリハビリを開始

③リハビリでは
運動訓練
(つま先を上下に動かす、足で文字を書く)
強化訓練
(チューブトレーニング、足首用ウェイト)
バランス訓練
(片足立ち)
さらに機能的な動作
(軽いジョギング、ジクザグや8の字を描く運動)
を行う

 今回の研究で報告されたような悪影響を防止するカギは
安静リハビリ
重症の場合は数週間スポーツを休むことも必要
になるが
長期的な影響を考えれば、十分にその価値はある
とHubbard-Turner准教授は述べています

【むしろ、痛みが取れた後のリハビリの方が重要】
豪Curtin大学で最新の理学療法を学んだ、理学療法士の三木貴弘氏は、
痛みが消えたら“治った”と錯覚する怖さについて
下記のように説明しています

 足関節はとても重要な部位
機能面のリハビリをしないと
足首が“弱い”ままなので無意識にかばいがち
歩き方などが不自然に変化して
膝や股関節、腰などに負担をかけて
膝や股関節の痛み、腰痛などの悪影響を及ぼす

 リハビリテーションの意義は、劣えた機能の回復
むしろ、痛みがなくなってからが
本格なリハビリ開始のタイミングである
『捻挫がくせになる』のは
『(筋力などの機能面が)治りきっていない』状態の場合が多い

たかが足首のケガと侮ると
後々の健康に大きく影響するかもしれないことを知っておいてくださいね

 

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