顎関節と頸椎の関係性④
前回第一・第ニ頸椎(環椎、軸椎)を紹介しました。
この二つの椎骨を合わせて上部頸椎と言います。
カイロプラクティックの無数にあるテクニックや哲学の中では、
全身の自然治癒力の向上において上部頸椎の調節は非常に有効性が高いとされています。
まず脳から脊髄、そして末梢神経へと神経伝達がされていますが、脳の入ってる頭蓋骨、
頭蓋骨の乗っている上部頸椎は体の入り口にあたる訳なんですが、
上部頸椎の構造的・機能的な低下は全身への神経伝達にストレスを与え、
脳の意に沿わない情報伝達がされてしまう可能性があります。
様々な症状を引き起こす可能性がありますが、
例としては全体のバランスの悪さや運動能力の低下などが挙げられます。
そして、頸椎全体には椎骨動脈と言う脳の中に血液を送る血管が通っており、
更に上部頸椎では特殊な形で頭蓋骨に続いています。
上部頸椎の歪みや可動域の低下は、血管にストレスを与え血流の低下を招く可能性もあります。
この事が原因で、頭痛やめまいが出てしまう事もあります。
以上の事から、上部頸椎の矯正や調節は非常に重要になってると考えます。
上部頸椎をカイロプラクティックアジャストメントする事により、
自律神経や固有受容器への刺激と脳幹と言う脳の中枢へも刺激が伝わり、
自然治癒力を最大限に引き出す事を促せます。
更に、椎骨動脈への作用により脳への血流が促進され内分泌系ホルモンの活性化が期待でします。
カイロプラクティックアジャストメントの効果については、以前書きました通りですが、
脳幹や固有受容器への作用は他の部位とは比較にならない程大きいです。
顎関節症や頭痛、めまいなどの症状の改善には、上部頸椎の調節が重要になっています。
21世紀健康館 牧野
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