バランスボールの効果
患者さんの中にバランスボールをお持ちの方が結構いらっしゃるようです。
しかし、よく聞くのが「買っただけで膨らましていない」「膨らまして部屋のオブジェになっている」などで、
ほとんど使っていないようです。
せっかくお持ちであるのなら、ぜひ使っていただきたいと思います。
ということで今回はバランスボールの効果について書きます。
元々は体に障害負った方がリハビリで使用するために開発されたものです。
その後バランス感覚やインナーマッスルを鍛えるのに効果的であるということで、
アスリートやフィットネスクラブで使われるようになり、現在ではダイエットにも効果があるということで、
家庭でも気軽に手に入れられるものとなりました。
バランスボールの大きな効果としては
体幹部のインナーマッスル(骨の近くなど、身体の内側につく補助的な筋肉)など、
普段は意識して使うことのできない筋肉を鍛えることができます。
筋肉には体の外側にあるアウターマッスルと内部にあるインナーマッスルがあります。
アウターマッスルは比較的大きな筋肉で瞬発力を伴い、パワフルな筋肉です。
一方インナーマッスルは、サイズは小さいですが姿勢やバランスの調整に必要な筋肉で、
日常生活において使われる筋肉です。
通常の筋トレは主にアウターマッスルを鍛える運動が多いですが、
インナーマッスルも使わないと、体幹部の筋肉が衰え体に歪みが生じやすくなります。
バランスボールは、座るだけで以下のような効果があります。
(1)ゆがみ解消・姿勢改善
バランスボールは不安定なものです。そのバランスボールに安定して座るためには、
必然的に良い姿勢を取らなければなりません。バランスボールに座るだけで、バランスをとるために
お腹周りを中心としたインナーマッスルが鍛えら、身体のゆがみを矯正することが出来ます。
(2)脂肪燃焼効果
普段意識して使うことができないインナーマッスルを鍛えることが出来ます。このバランスボールを使うことで、
体は確実に脂肪を燃やしやすいカラダになり、ダイエット効果もあります。
(3)腰痛軽減
腰痛の方は腹筋や背筋が弱いという場合が多いです。
バランスをとろうとすると無意識に普段使わない筋肉を使い、知らず知らずのうちに腹筋、背筋を鍛えてくれ、
腰痛を緩和してくれます。
ということで、バランスボールが部屋の中でオブジェになっている方々は、
まず椅子の代わりに座ってみるといいと思います。
次の僕の回ではバランスボールを使ってできる簡単エクササイズを紹介いたします(多分・・・)。
21世紀健康館 鈴木