写経のススメ
先日、奈良の薬師寺で、はじめての写経を体験してきました。
以前から、京都のお寺に行くたびに写経がしたいと思っていたのですが、
事前予約が必要であることが多く、曜日や時間なども決まっていたりして、
今まではなかなか写経をする機会がありませんでした。
薬師寺は直接行ってから随時申し込めるとのことだったので、
今回めでたく初体験の運びとなりました
写経は、お寺への入場料込みで2000円。
筆などは用意してくださっているので、手ぶらでOK。
薬師寺は由緒あるお寺ですが、檀家を持たないお寺なので、
「お寺の再建費用を写経で集めよう!」という発想になったとのこと。
すばらしい発想の転換です。
だからいつ来ても写経できるようになってるんですね。
初めてだと伝えると、お坊さんが説法のような口調で丁寧に説明をしてくれました。
墨は硯に自分ですります。そういえば中学校以来です。
真っ黒になるまでしっかりとすらないといけないそうで、
ちゃんとした濃さになるまではけっこう時間をかけてひたすら墨をすりました。
般若心経を写します。
写経自体は線が引いてある一枚の薄い紙にするのですが、
その紙の下に見本を置いてくれてあって、見本が紙に透けるので、
それをなぞれば最後まで完成するようになっていて、初心者にも優しかったです
写経用の机は、小学校の教室のように100脚くらい整然と並んでいました。
椅子に座れるので、足がしびれる心配もありません。
ツアーの方もいて、たくさんの人が写経をしており、みなさん集中して黙々と写経をしていました。
私語一切なし。
おごそかな雰囲気です
般若波羅密多・・・と、私も漢字を書き続けていると、
だんだん無心になってきて、とうとうあるとき、
自分の魂を浄化してもらってるような、そんな感覚に見舞われ、
・・・・これが写経!!・・・・
というよくわからない充実感と恍惚感に見舞われました。(←変??)
一時間半、集中力が切れかけるころにようやく書き写し終わり、
自分の名前や住所、お願い事を書き、
お香を写経につけて作法通り奉納して終わりです。
私は一時間半で終わりましたが、それぞれのペースで写経するので、
早く終わった人が連れを待つスペースもあって、あたたかいお茶も自由に飲めました。
ちょっとお坊さんとお話ししたりも。
大満足で帰宅したあと、ふと、自分の年齢を名前の後ろに書くのを忘れてしまったことに気づきました。
いやいや、住所と名前できっと仏様は私のことをわかってくれるはず・・・。うん。
後日、写経の証明書(次回の入場券つき)みたいなものも送付してくれて、ちょっといい記念になりました。
お経は、読む→声に出して読む→一文字一文字書写するの順番に、
大きい功徳(ご利益、よいこと)が得られると言われています。
写経に限らず、普段の生活と違う場所に行き、なかなかない体験をすると、
違う自分に気づいたり、リラックスできたりします。
貴重な体験をさせていただきました。
また機会があればやりたいと思います。
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川崎