☆運動と脳機能の関係性☆
先週は運動をすることで、脳の機能を鍛え
仕事の効率を上げている人の例を紹介しました
では、運動と脳機能の関係性って何なんでしょう・・・
【運動には「急性」と「慢性」がある】
運動と脳機能の関係は『急性』と『慢性』という2つの視点で考えられるそうで
『急性』では運動しているときの脳機能の状態を
『慢性』では運動習慣を持っている人と
運動習慣を持っていない人の脳機能の違いが問題になるそうです
先週のブログに書いたAさんの場合
運動しながら学習している点と、10年続けているという点で
『急性』と『慢性』両方の運動効果を得ているといえるそうです
【運動はうつ病に効く!?】
運動は脳の覚醒レベルを上昇させるそうです
では、『急性』と『慢性』では、脳機能にどのような覚醒をもたらすのでしょう?
『急性』では、運動の最中に
脳の反応時間や認知機能が改善する
という効果があると報告されています
逆に、じっとしていると頭はボーっとすることがあります
例えば、長時間の会議や講演会やセミナーなどがいい例でしょう
一方、『慢性』がもたらす覚醒の働きは
運動が気分を向上させるということ
ここでいう気分とは、うつ病や躁うつといった気分の障害のことだそうです
『うつ病評価スケール』という質問紙があります
◆将来への希望が持てない
◆自分はダメな人間だと思う
◆時に物悲しくなる
◆朝と夜では朝の方がつらい
といった気分調査票に丸を付けてもらうものを用いた実験の結果
運動習慣がある人の方が
ない人より気分が高揚している
という結果が出たそうです
早稲田大学スポーツ科学部の内田教授によると
普段運動していない人の気分を調査し
次に同じ人に半年間運動してもらい気分がどう変化したかを調査した研究で
運動していた期間の方が気分が高揚している
という結果が出たそうで
この結果から
運動そのものが
気分の高揚に直接的影響をもたらしている
と言えると説明しています
また、内田教授は、うつ病患者に運動療法を行った結果
薬物投与とほぼ同等の治療効果が出た
研究報告についても言及しています
これらは、うつ病評価スケールを使って症状のレベルで判断した結果ですが
運動が脳内物質の分泌量においても変化をもたらす
という研究報告もあります
うつ病の原因の一つは、脳内伝達物質『セロトニン』の欠乏
と言われています
セロトニンは精神安定剤とよく似た分子構造を持ち
興奮や不快感を鎮める作用があり
規則正しいリズム運動や
日光に当たることで活性化します
脳内のセロトニンレベルが上昇し
気分が高揚するという研究報告があります
運動にはリズミックな要素が多いので
習慣的に運動をしている人はうつ病にかかりにくい
と言えるそうです
どうやら、気分を変えたり、脳の機能を覚醒させるのに
運動が有効であることは明らかのようです
気分がすぐれない時や元気が出ない時などに
意図的に身体を動かして感情をコントロールしてみるのも良さそうですネ
また、脳の活性化の為にも運動習慣を持つことをお勧めします
加圧トレーニングインストラクター ろく