☆ヘルニアに伴う坐骨神経痛☆
それまでの常識が数年後には非常識に・・・
良くある話しです
今まで世間で言われていた
『ヘルニアに伴うとされる坐骨神経痛症状 』
一般的には常識のように思われていますが皆さんはどう思いますか?
先日のブログでも紹介しましたが、この常識が覆されようとしています
西洋医学は科学的エビデンスにもとづいた医療と言われますが
そうでない場合も多々あるのではないでしょうか?
医療関係者や手技療法家、スポーツトレーナーなど
人の健康に携わる職業の方以外にはちょっと難しい話かもしれませんが・・・
生理学的なお話を・・・
(出来るだけ分かりやすく書きます)
『運動神経と感覚神経』の違いって何だろう?
読んで字の如く、運動神経は体や内臓の筋肉の動きを司り
感覚神経は体や内臓の感覚(痛みや温度など)を司る
(知覚神経とも呼ばれる)
そして、遠心性と求心性の違いとも言えます
求心性=末梢から中枢へ
遠心性=中枢から末梢へ
では、坐骨神経は・・・?
総腓骨神経と脛骨神経が合わさって坐骨神経なので
運動神経、知覚神経共に含んでいます
ここでちょっとした疑問点が・・・
腰部でのヘルニアが神経を圧迫して坐骨神経痛を出す!?
痛みを感じる神経は感覚神経ですよね?
じゃあ、ヘルニアが神経根を圧迫すると
どうして下肢へ向かって痛みが出るの?
だって感覚神経は求心性ですよ?
ちょっとおかしな話です
痛覚は末梢のレセプターで感知され求心性(末梢から中枢)に伝わり
脳で統合される
運動障害や麻痺、シビレなら
遠心性(中枢から末梢)に出るというのも分かりますが
ヘルニアで神経が圧迫されて、なぜ下方へ痛みが伝わるかは
説明がつきづらいですね
もちろん、ヘルニアが原因で痛みを出し
手術が必要なものだって当然ありますが
なんでもかんでも『ヘルニアが原因』では困りものです
知覚検査や筋力検査や神経学検査もしないで
レントゲンやMRIなどの画像診断だけで『ヘルニアが原因』
と決めつけるのは、ちょっと危険な気がします
広い視野を持って診断することと
こういったことを出来るだけ分かりやすく患者様に説明し
今後の施術に活かしていきたいと思います
21世紀健康館 ろく