☆心の窓 ~フレーム~☆
心理学や社会科学の分野で『フレーム』とは
人が世界を眺めるために使う心の窓の事を言います
人の幸福と不幸、成功と失敗は
どうゆう『フレーム』で世界を見るかにかかっているのだそうです
『フレーム』は、ある特定の方向で世界を見る『サポート』をすると同時に
人が見る世界を制限する『検閲官の役割』も果たしています
最近買った本にピンク好きのパーシー王
という面白い西洋の童話が紹介されていました
⇓⇓⇓
ピンク色を熱狂的に好むパーシー王は、自分の服だけでなく全ての持ち物が
ピンク色で、毎日食べる料理までもがピンク一色だった
しかし、王はこれで満足できなかった。
なぜなら、城の外にはピンクではない物が五万と存在しているからだ
悩んだ末にパーシー王は
百姓たちの全ての持ち物をピンク色に変える法律を制定した
王の一方的な指示に反発した人々も多かったが、どうすることもできず
その日以降、百姓たちも服や食器、家具などすべてをピンク色に変えたのだった
しかし王はそれでも満足しなかった
世界にはまだまだピンクではない物が存在しているからである
そこで次に、国の全ての木々や草花、動物までもピンク色に染めるようにと命令した
そのため大規模に軍隊が動員され、山や野原お駆け回り
全ての物をピンク色に染めるという珍妙な風景が広がることとなった
なんと、生まれたばかりの動物の赤ちゃんもピンク色に染められたのだった
ついに世界の全ての物がピンク色になったように見えた
しかし、たった一つ、ピンク色にすることができない物が場所があった
それは、空だった
たとえ絶対的な権力を持った王だとしても、空をピンク色に変えるのは不可能だ
王は何日間か、悶々とした日々を送ったが、良い考えが浮かばなかった
そこで王は、最後の手段として自分のお目付け役の先生に
妙案を考え出すように頼んだ
昼夜を徹して考えに考えた先生は
ついに空をピンク色に変えるアイデアを思いついて膝を打った
先生が発見したそのアイデアとは、一体なんだったのだろうか?
王の前に進み出た先生は、王に
既に空をピンク色に変えておいたので、用意したメガネをかけて
空を見るようにと言った
王は半信半疑ながら
先生の言葉にしたがってメガネをかけ空を見上げた
するとどうしたことだろう
雲も空も、全てピンク色に変わっているではないか
先生がまじゅつでも使って空おピンク色に変えたのであろうか
もちろん違う。先生は、メガネにピンク色のレンズをはめただけだ
空をピンク色に変えるのは不可能だが
空をピンク色に見えるようにする方法を思いついたのだ
王はたいそう喜び、その日以降
毎日ピンク色のメガネをかけて世界を眺めながら幸せに毎日を送った
百姓はピンク色の服を着なくても良い事になり
動物もピンク色にそめられることはなくなった
実は私たちも、パーシー王と同じように、それぞれに違う色の
『フレーム』という心のメガネを通して世界を見ている
ということに気づいている人もいるかもしれません・・・
最後まで読んでくださった方
お付き合いありがとうございました
m(__)m
感謝
21世紀健康館 ろく