☆幽霊とお化けの違い!?☆
真夏の夜の風物詩『肝試し』や『怪談』
学生時代、夏休みに自慢の(?)『怪談話』を持ち寄って集まったり
車でドライブがてら『肝試しスポット』へ行ったりしたものです
遊園地のお化け屋敷など、この時期限定のイベントを
毎年楽しみにしている人も多かったかな・・・
日本では常識となっている『恐怖=涼しい』という感覚
実は、日本人以外にはあまり理解されないものなのです
人間は恐怖を感じると毛穴が収縮したり冷や汗をかいたりしますが
この恐怖感を『涼しい』とする感覚は、特に西洋ではほとんど例がないそうです
なぜ日本人が『恐怖』と『涼しい』を結びつけたのかについては様々な説があります
その一つが、占いなどで有名な『陰陽思想』に由来するという説
『陽』の気が過剰になる夏に、心身のバランスを整えるためには
『陰』の気をもつ墓場や死者に接するとよいとする考え方から
夏に肝試しや怪談に親しむ習慣が生まれたというもの
海外とは違うという点では
『足がない』のが常識となっている幽霊のイメージも日本ならではのもの
その由来についても諸説ありますが
ちょっとした怪談めいたエピソードとして知られているのが
円山応挙という江戸時代の絵師が関係するもの
『円山派』の祖として知られる応挙は
写生を重視したリアルな画風で有名だったそうですが
その応挙が残した幽霊の絵には、なぜか足が描かれていなかった
そこで当時の人々は
『リアルを追求する応挙だから、きっと本物の幽霊を写生したに違いない』
と思い、以降『幽霊=足がない』というイメージが定着したのだとか
実際には応挙以前にも、足のない幽霊が描かれた例はあるようですが・・・
最後に『幽霊』と『お化け』の違いについて・・・
『足がないのが幽霊で、あるのがお化け』
『美人だと幽霊、ブサイクだとお化け』
というように『幽霊』と『お化け』の区別法にも諸説あります
研究者の皆さんの間では
民俗学の大家である柳田国男氏の見解が主流となっているんですって
『幽霊』と『お化け』の違い、その見解は
⇓⇓⇓
特定の時間(丑三つ時)、特定の相手に対してだけ
場所を選ばずに現れる人間の霊が『幽霊』
丑三つ時に限らず特定の場所に現れ、誰にでも見えてしまう
動物や器物または人間の霊をまとめて『お化け』
つまり、誰の目にも見えてしまう段階で
たとえ人間の霊であっても『お化け』
ということになりますネ
21世紀健康館 ろく