ストレスを考える
現代社会はストレス社会とも呼ばれる程、ストレスのない人はいない時代
もっとも、現代だけでなくストレスのない時代と言うものは
無いのかも知れませんが・・・
今日はストレスについて少し考えてみました
そもそもストレスとは、外部から刺激を受けて
体に起こる反応と、その原因となる刺激(ストレッサー)の事
例えば、ボールを指で押すと、へこみますよね。
このへこみや、へこみを起こす力がストレスと言う事です
へこんだボールは時間がたてば元に戻るように、
私たちもストレスを受けて体調を崩しても、休めばたいてい健康な状態に
回復します。これは、「ホメオスタシス」(生体恒常性)という、
正常な状態に戻ろうとする体の働きのおかげです
ところが、圧迫が強すぎたり長すぎたりすると、
ボールは元に戻らなくなってしまいます。
私たちの体も同じように、ストレスが強すぎたり、長くさらされていると、
ホメオスタシスが働かなくなってしまう為、ストレスの影響が強くならない様に
コントロールする必要があります
ストレスは、「なくすべき」「排除すべき」と思いがちですが、
実は、私たちはストレスを感じるからこそ、
生きることができると言う考え方もある様です。
たとえば、「疲れ」というストレスを感じなければ、働きすぎて体を壊してしまいます。
また、「不安」や「不満」がなければ、努力する気も起きません。
「暑さ」「寒さ」を感じなければ、身を守ることも忘れてしまいます。
ストレス学説の祖であるハンス・セリエ博士は、
「ストレスは人生のスパイス」と言っています。
ストレスという適度なスパイスがあるからこそ、
私たちは人生をよりよく料理でき、自分を向上させながら生きていけるのです。
生きている限り、ずっと付き合っていくのがストレス。
だからこそ、ストレスを募らせてホメオスタシスを崩さない様
考え方、行動の仕方、生活習慣を見直していくのが大事なのです
たとえば、マイナス思考で考えたり、人に気を使いすぎたりしていると、
ストレスはたまる一方です。また、頑張りすぎる生活、乱れた生活習慣、
楽しみの欠けた生活などを続けていると、ストレスは解消されません。
このように、ストレスの影響を大きくさせない為には、
日頃からストレス状況をよくチェックし、付き合い方を見直していく事が肝心
時々、自分と向き合い、考え方・行動の仕方・生活習慣に
目を向ける時間も必要
皆さんもそんな時間を意識的にとってみて下さい
21世紀健康館 高橋