☆成長ホルモン その6 ~成人成長ホルモン欠乏症における成長ホルモン治療の効果☆
前回ご紹介した『加齢度チェック』は試されましたか?
僕も試してみましたが、結果は7点!!で『健康状態は良好』
の評価です
これも加圧トレーニングのクライアント様と
一緒に運動をさせて頂いているおかげですかね
さて、今回の本題についてのご紹介です
成人成長ホルモン欠乏症における成長ホルモン治療の効果
1.体組織
成長ホルモンには、脂肪分解作用、タンパク同化作用、抗Na利尿作用があり
成長ホルモンの減少は除脂肪体重の減少
体脂肪(特に内臓脂肪)の増加が起こり
更に、細胞外液量が減少するため筋肉がほそくなり、お腹が出っ張ったり
外貌の張りやツヤが失われる事になります
成長ホルモンには、除脂肪組織(特に筋肉の断面積)の増加を引き起こし
体脂肪(特に内臓脂肪)を減少させ、
体液(特に細胞外液)を増加させる事が知られています
2.骨塩量
成人成長ホルモン欠乏症では、健常者に比べ骨折の発生率は2倍以上になります
これは、成人成長ホルモン欠乏症は骨塩量の低下を引き起こす為であり
小児期発現の成人成長ホルモン欠乏症の方が骨塩量の低下はより顕著です
6~12か月の短期間の成長ホルモン投与では骨塩量は変化しないか
むしろ減少することが知られており、これは、成長ホルモン投与により
骨形成も骨吸収も共に盛んになるものの
初期の骨リモデリングでは、骨吸収が優位になる為と考えられています
12~24か月の長期成長ホルモン投与では
骨皮質の増加、骨形成の増加、骨吸収の減少が認められるようになります
このため骨の組織改善には12~24か月の長期投与が必要と考えられています
3.筋力
大腿四頭筋筋力は成人成長ホルモン欠乏症で低下し
筋断面積も減少しており、成長ホルモンの6カ月投与によって
筋力が増強されることが知られていますが
大腿四頭筋筋力が同世代の健常者と同等に至るまでは
3年を必要としたと報告されています
4.運動能力
運動能力は筋肉量、筋力、心機能によって決まりますが
成人成長ホルモン欠乏症では
最大酸素消費量が健常者に比べ72~82%に減少していますが
成長ホルモン6カ月投与により、この数値が正常化する事が報告されています
この改善は、筋重量の増加が大きな要因であると考えられています
つづく・・・
次回は成人成長ホルモン欠乏症における成長ホルモン治療の効果を
『心血管系と脂質』 『エネルギー代謝』 『糖代謝』
『皮膚』 『生活の質(Quality Of Life)』 『結論』
の観点からご紹介します
【身体のトリビア】 ろく でした