☆成長ホルモン その1 ~生理作用~☆
成長ホルモン(growth hormone,GH)
アンチエイジングに非常に有効
ということで、『成長ホルモン注射』なるものがブームになった事もあり
「テレビや雑誌などで見た事や聞いたことがある」という方も多いと思います
成長ホルモンていったいな~に
標的器官に直接働く場合と間接的に働く場合がある
間接的に働く場合、成長ホルモンが肝臓などに働きかけ
IGF-1インシュリン様成長因子-1を分泌させ、それらが標的器官に働きかける
生理作用として 【A 成長に関する作用】 【B 代謝に関する作用】があります
A 成長に関する作用
主にIGF-1を介して起こり標的器官の細胞分裂を盛んにさせる
①骨の伸長-幼児期に骨端の軟骨細胞の分裂・増殖を促し、骨を伸張させる
②筋肉の成長-特定のアミノ酸の取り込みを促し、たんぱく質合成を促進する
B 代謝に関する作用
成長ホルモンが直接作用する場合と、IGF-1を介す場合の両方がある
①代謝促進-炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進する
②血糖値上昇-肝臓でのグリコーゲン分解を促し、また抗インシュリン作用
(インシュリンを抑制し、血糖値を上昇させる)を持つため、血糖値を一定に保つ
③恒常性の維持-カルシウム濃度などを一定に保ち、体内の恒常性を維持する
③体脂肪動員の促進-エネルギー不足の状態の時
脂肪組織から遊離脂肪酸の形で放出させる
骨や筋肉の成長や、代謝、血糖値のコントロール、カルシウム濃度、脂肪の分解
など、人の健康な身体のために大きな影響をもたらす成長ホルモンの分泌量は
成長期~思春期にかけてピークを迎え
健常者でも30歳過ぎ頃から減少し始めて
10年単位で平均で約13%以上減少するそうです
ということは、40歳になる僕の成長ホルモンの分泌量は
ピーク時の87%以下まで減少している・・・ ということです・・・
だから目じりのしわが増えたり、怪我が治りにくくなったり
胃腸の調子が悪い事が増えたり、筋肉が落ちたり・・・etc するのですね
次回は、成長ホルモンと抗加齢医療に関する論文の紹介と
加齢度評価チェック表の紹介が出来たらいいなと思ってます
お楽しみに~
【身体のトリビア】 ろく でした
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