生命 vol.11
今は全然行けていませんが、ライセンスを取り、海によく通ったのが数年前
呼吸の音とウエットスーツに感じる水と吐く息で出来る泡、
そして眩しくも優しくも差し込む光、
吸い込まれてしまいそうなくらい果てしなく続くダークブルーの底、
そんな中にいることがただ心地良かったことを思い出します
陽が落ちると月明かりが水面に写され、
不規則な波の音と、ほのかな潮の香りに包まれ、
そしてまた時と共にうっすらと空に色が入ってくると
陽が地平線から顔を出し始める・・・
大自然の迫力に全てを包み込まれる、その感覚はなんともいえない包容力
大自然に触れるとヒトは何かとても壮大なことを学ぶようです
そして、ヒトの力ではどうにもならない海の中で
唯一信頼する“バティ”と呼ばれるパートナー
互いに助け合い、支え合い、命を預ける存在でもある
といってもいいのかもしれません
こんなにも誰かの存在が大きく感じるものかというくらい、
言葉が通じない空間で呼吸の音と雰囲気で存在を確認できる
もしかしたら地上でもこのようなことはあるのかもしれません
ただ当たり前にあるから気がつかないだけ・・・
自然は本当に沢山のことを教えてくれる
日常の中の自然にも気づいていない沢山の学びがあることに気がつくと、
すごいことが起こるかもしれない・・・
ふと思い出した懐かしさに感謝です
《隔週金曜日更新》