食育 vol.10
日中の日差しが柔らかくなり、少しずつ春らしくなってきましたね。
春といえば、もうすぐひな祭り、ということで、今回はひな祭りについて
簡単に触れてみることにします。
江戸時代までは中国の故事にならって
「ひし餅」ではなく「草餅」をお供えしていたそうです。
「ひし餅」や「ひなあられ」の3色は、
緑(よもぎ)は 健康を
赤(桃や紅花)は 魔除け
白は 清浄
の意味を表しており
「雪が溶け、草が芽生え、花が咲く」という意味も含んでいるようです。
ひなあられは関東と関西で異なるようです。
【関東のひなあられ】
米粒の大きさで甘いあられ。
米を爆(は)ぜて作った「ポン菓子」を甘く味付けしたものです。
【関西のひなあられ】
直径1センチ前後もの大粒で、しょう油や塩味と多彩な味のあられ。
餅からできているあられです。
雛祭りにかかせない菱餅を砕いて炒ったのが始まりといわれています。
「白酒」の登場は江戸後期といわれています。
中国の風習にならって桃の花びらを酒に漬けた「桃花酒」が縁起が良く
健康や若さを保て邪気を払うとされてきました。
しかし、あまり一般的ではなかったため代わりに「白酒」が使われるようになったそうです。
また桃の花を太陽、白酒を月になぞらえ「日と月をまつる」という意味もあるそうです。
ひなまつりには、「かわいらしさ」と「春の香り」が古来からのポイントでした。
一般的には飾られたお雛様の前で
白酒(甘酒)
ちらし寿司
貞節のしるしとされる蛤の吸物
ひなあられ
桜餅などをいただきます。
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