☆心と身体 ~笑顔の効果~☆
心と身体は1ユニットである・・・
11年間、人様の健康に携わらせて頂いていますが、最近特にそう感じます
痛みや違和感という身体症状を訴えているものの
明らかに内的要因(ストレス・悩み事・過度な緊張etc…)が
強いのだろうなという方が多いように思います
子どもの頃、『学校に行きたくないなぁ~』と思っていると
本当にお腹が痛くなってきたり、大人になってからも『仕事行きたくないなぁ~』とか
『プレゼンしなければならない』とか、『面接がある』などという時
頭痛や腹痛や胃痛や身体がだるくなったり・・・
逆に、楽しい時や好きな事に没頭している時、生活が充実している時などは
いわゆる『不定愁訴』を感じる事は非常に少ないと思います
『病は気から』とも言いますし、どうやら心と身体は繋がっているようですね
内的要因が身体に影響を及ぼすのなら、その逆もあるはず・・・
その一つの例として『笑顔』が挙げられます
『笑顔』の効果については様々な研究発表がされています
ドイツのオットー・フォン・ゲーリケ・マグデブルグ大学のミュンテ博士の研究
平生からあまり笑わない、どちらかといえば仏頂面で近寄りがたいタイプの人を
笑顔にさせるにはどうしたらよいかという実験で
どんなに冴えたギャグでも100%笑わせることはできないが
(かえって不機嫌にさせてしまうこともある)
隣でただ根拠もなくケラケラと笑い続けるというのが
もっとも確実な方法であることが分かった
また、研究が進展すると、笑顔は、それを見る人(笑顔の受信者)だけでなく
笑顔を作る人(笑顔の発信者)にとっても
良い心理効果があることが明らかになってきた
ミュンテ博士は、笑顔に似た表情を作ると
ドーパミン系の神経活動に変化が生じることを見いだしている
ドーパミンは脳の報酬系、つまり「快楽」に関係した神経伝達物質であることを
考慮すると、楽しいから笑顔を作るというより、笑顔を作るから楽しいという
逆因果が、私たちの脳にはあることが分かった
(日経ビジネス Accosie online より)
また、以下のような効果も有るようです
顔面ダブルフィードバック効果(別名エンドルフィン効果)
①脳が楽しい、好きと感じたら口角が自然にアップします
逆に口角をアップさせることにより脳を楽しい、好きと感じさせる効果です
②脳内に快楽ホルモンであるβーエンドルフィンが分泌されるからです
つまり脳は口角アップを楽しいとカン違いするんですね
③そして再度脳の楽しさが顔面にフィードバックされ
本当の自然なスマイルになります
ミラー効果
相手と自分の間には鏡があり、自分がスマイルすれば相手もスマイル
相手がスマイルすれば自分もスマイルする効果です
逆に自分の仏頂面が相手に伝わるのを逆ミラー効果と言います
(財団法人日本スマイルセラピー協会 ホームページより)
この他にも有名なところでは
笑った後はNK細胞が活性化することも証明されています
(ナチュラル・キラー細胞:ウイルス感染の防御と腫瘍細胞を攻撃する免疫細胞)
また、陸上競技100m走の元世界記録保持者、米国の『カール・ルイス』は
スタート直後に『ニコツ』と瞬間的に笑顔を作り、50m過ぎてからもう一度
『笑顔のご利益』を狙って『ニコツ』と意図的にしていたという話もあります
『ニコツ』と口角を上げるだけで心にも身体にも良い事がおこり
周囲にも良い影響を及ぼすのです
明日からちょっと意識的に笑顔を作ってみよ~
【笑う門には福来る】 21世紀健康館 ろく でした