生命 vol.9
こんな経験を聞きました。
ある会社でのミーティング。
スタッフのAさんは『マネージャーはどんな価値があるのですか?
よく分からないと言われたのですが・・・』
ただ、あった事実を議題として挙げただけ。
それに対し、マネージャーであるBさんは自分を重ね、
『入社一年目の新人とキャリア十数年の自分たちの
価値の違いも分からんか』と怒り心頭。
Aさんは自分と問題・出来事を別個として捉え、
Bさんは自分のこととして捉えた故のすれ違い。
また、小学生の2人姉妹。母親が働きに出るため、
お姉ちゃんに家の鍵を預け、妹の面倒とお留守番をお願いしました。
数ヶ月経ったある日、お姉ちゃんが
『鍵をなくしたから、もうお留守番できない』と大騒ぎ。
どれだけ探せど、鍵はでてこない。
それもそのはず、お姉ちゃんはちゃんと鍵を持っていたのです。
それがわかった時、母親は何と声をかけるのでしょう?
『淋しかったのね、ありがとう』『あなたを信じているから頼っているのよ』
『どうしてそんなウソをつくの』『本当に困ったお姉ちゃんね』
このお姉ちゃんはただ、淋しくて心細かっただけ。
これらの元になっているのは、“脳”のプログラム。
この脳とのお付き合いが、今後とても重要に
なってくるであろうことはご想像の通り。
人は経験からしか学べません。
そして、その経験をそれぞれ意味付けしながら生きていきます。
その意味付けをしていくのは自分自身。
そして、良いも悪いも知るからこそ、その中間にいれるのです。
“人生は変えられる”どこかで聞いたことはありませんか?
ちなみにここに登場した人たちは今はとてもいい経験をしたと
お互いに信頼関係を深めたようです。
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