香り vol.7
お正月、お庭で父親が七輪で貝を焼いているのを見ていると、
ふと『炭』に目がいきました。
昔、炭は、よく使われていた必需品。
現在でも、ご飯を炊く時に使ったり、靴箱に入れたり、
もちろんバーベキューのときにも使いますよね。
その香りは独特で、香りを残すというよりは消臭に役立ってくれるのが炭。
その炭の効果を香りを含めて、ご紹介してみたいと思います。
『炭』の効果
① 遠赤外線効果
炭が本来持っている遠赤外線効果で身体を温めて血行促進。
新陳代謝を活発にし、血行不良からくる身体のトラブルを
穏やかにすよう働きかけます。
② 調湿効果
炭の持つ微細な孔の中に余分な水分を吸着し、
湿度の高い夏はサラサラに、乾燥する冬には保った水分を少しずつ放出し、
年間を通し快適に湿度を調節してくれます。
③ マイナスイオン効果
炭はマイナスイオンを放つ電気特性を持っており、
マイナスイオンが多い酵素は、新陳代謝を高め、
血液を浄化、ストレス解消に役立ちます。
④ 消臭効果
臭いの素である有害物質を炭の持つ微細な孔に吸着。
孔の中の微生物が分解されて臭いを除去します。
その効果はガスマスクにも利用されるほど。
⑤ 除菌効果
炭は炭素の固まり。還元力に富んでいるため、
酸化された場所を好む雑菌やダニなどが寄り付きません。
⑥ 吸脱着効果
有害物質をしっかり捕まえ、浄化する効果。
これによって美味しい水を作ったり、
室内の有害なホルムアルデヒドを取り除いたりします。
⑦ 天然ミネラル効果
木炭内部に含まれているミネラルが溶け出すことによって、
水をミネラルウォーターに変えることができるのです。
ただし、一定期間利用するとミネラルは使い切られ、効果は失われます。
⑧ 気を高めたり、癒しを与える効果
枕や寝具に砕いた木炭を入れることで安眠できるようになったり、
部屋に置くことで落ち着かせたり、やる気を引き出す事ができます。
なんと、人間が火を使い始めたのは今から45万年前の旧石器時代。
日本では700年以前より木炭が生活様式の中に取り入れられたそうです。
多くのデジダル工業品が溢れた慌しい日常の中に
少しでも“ゆとり”や“潤い”が生まれるといいですね。
《隔週火曜日更新》